生理的内反膝とBlount病のMRI所見

「要旨」Blount病と生理的内反膝のMRI所見を調べ, 画像所見上の相違を検討した. 対象は生理的内反膝3例6膝, Blount病5例8膝である. 画像所見を4群に分け, 以下の検討を行った. I群: 脛骨近位内側骨幹端の緩徐な下垂, II群: 内側骨幹端の急峻な下垂, III群: II群に加え骨端軟骨の骨幹端を越えた下垂の存在, IV群: III群に加え成長軟骨帯の分断化の存在. 結果, I群は全例生理的内反膝であり, II, III群は生理的内反膝とBlount病が混在しており, IV群は全例Blount病の年長例であった. II, III群に生理的内反膝とBlount病が混在しているこ...

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Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 1999-06, Vol.8 (2), p.180-185
Hauptverfasser: 西原俊作, 廣島和夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」Blount病と生理的内反膝のMRI所見を調べ, 画像所見上の相違を検討した. 対象は生理的内反膝3例6膝, Blount病5例8膝である. 画像所見を4群に分け, 以下の検討を行った. I群: 脛骨近位内側骨幹端の緩徐な下垂, II群: 内側骨幹端の急峻な下垂, III群: II群に加え骨端軟骨の骨幹端を越えた下垂の存在, IV群: III群に加え成長軟骨帯の分断化の存在. 結果, I群は全例生理的内反膝であり, II, III群は生理的内反膝とBlount病が混在しており, IV群は全例Blount病の年長例であった. II, III群に生理的内反膝とBlount病が混在していること, 及び脛骨矯正骨切り術による脛骨近位内側骨幹端の単純X線像及びMRI像の正常化から, 2つの病態は同一のものであり, かつ若年者で変形の軽度のものはいずれのものであれ可逆性である可能性が高い.
ISSN:0917-6950