先天性股関節脱臼における上方リンブスの変化 - MRIによる観察
「要旨」未整復先天性股関節脱臼55例56股を対象として, MRIを用いて, 上方のリンブスについて観察を行った. T2強調画像上臼蓋唇は低信号で, 関節包との境界を表わす高信号のthorn signで縁どられるように描出されていた. リンブスは外反した臼蓋唇からなるgrade I, 内反した臼蓋唇からなるgrade II, 関節包と臼蓋唇が関節内に拡がるgrade IIIに分けられ, 初診時の形態は, 各々35股, 13股8股であった. 保存的治療を行ったのは45例45股で, 観血的治療は10例11股であった. 観血的治療においてもリンブスには処置は行わなかったが, 整復後は, 保存的治療の2...
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Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 1999-01, Vol.8 (1), p.75-78 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」未整復先天性股関節脱臼55例56股を対象として, MRIを用いて, 上方のリンブスについて観察を行った. T2強調画像上臼蓋唇は低信号で, 関節包との境界を表わす高信号のthorn signで縁どられるように描出されていた. リンブスは外反した臼蓋唇からなるgrade I, 内反した臼蓋唇からなるgrade II, 関節包と臼蓋唇が関節内に拡がるgrade IIIに分けられ, 初診時の形態は, 各々35股, 13股8股であった. 保存的治療を行ったのは45例45股で, 観血的治療は10例11股であった. 観血的治療においてもリンブスには処置は行わなかったが, 整復後は, 保存的治療の2例を除いて軽度の肥厚は見られるが, 全例で骨頭との適合性が良好となっていた. いずれの型のリンブスも整復位を得ることで容易に形を変えており, 直接の整復障害因子とはならないと考えられた. |
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ISSN: | 0917-6950 |