Gd-DTPA造影MRIによるペルテス病大腿骨骨端核の経時的観察

「要旨」ペルテス病20股をガドリニウム造影MRIにて観察し, 各病期における大腿骨頭骨端核の修復肉芽組織の広がりとその血行を評価した. 9股については初回MRI後, 半年および一年後に再度MRIを行い経時的観察を行った. ガドリニウム造影効果部分は, 血行に富む修復肉芽組織を示すと考えられ, 壊死期に骨端核外側より出現し, 分節期に最も拡大し, 修復期に減少することが確認された. 壊死期症例で, 強い造影効果を認めた症例は初回MRIより平均3.5カ月後のちにX線像で骨新生が確認された. ガドリニウム造影MRIはペルテス病の修復造程の観察に有用である....

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Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 1996-11, Vol.6 (1), p.45-49
Hauptverfasser: 中村英次郎, 黒木隆則, 国東芳顕, 桶谷寛, 入江学, 佐竹孝之
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」ペルテス病20股をガドリニウム造影MRIにて観察し, 各病期における大腿骨頭骨端核の修復肉芽組織の広がりとその血行を評価した. 9股については初回MRI後, 半年および一年後に再度MRIを行い経時的観察を行った. ガドリニウム造影効果部分は, 血行に富む修復肉芽組織を示すと考えられ, 壊死期に骨端核外側より出現し, 分節期に最も拡大し, 修復期に減少することが確認された. 壊死期症例で, 強い造影効果を認めた症例は初回MRIより平均3.5カ月後のちにX線像で骨新生が確認された. ガドリニウム造影MRIはペルテス病の修復造程の観察に有用である.
ISSN:0917-6950