小児外側円板状半月板手術例の長期成績
「要旨」小児円板状半月板障害に対する半月板全切除後の長期成績について調査検討した. 当院で円板状半月板全切除術を行った症例のうち, 調査時年齢が20歳を過ぎた例または15歳以上で術後5年以上経過した例にアンケート調査をおこない, 32例36膝より回答を得た. 調査時に膝に痛みのあるものは, 手術膝36膝中11膝(31%), 非手術膝24膝中6膝(25%)であったが, 日常生活に支障をきたすほどの強い痛みを訴えているものはなかった. 痛み以外の症状は, 手術膝で15膝(42%), 非手術膝で6膝(25%)と, 手術膝に多く認められた. 内訳は礫音が最多で, 不安定感がこれに次いでいた. 膝の状態...
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Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 1996-11, Vol.6 (1), p.16-20 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」小児円板状半月板障害に対する半月板全切除後の長期成績について調査検討した. 当院で円板状半月板全切除術を行った症例のうち, 調査時年齢が20歳を過ぎた例または15歳以上で術後5年以上経過した例にアンケート調査をおこない, 32例36膝より回答を得た. 調査時に膝に痛みのあるものは, 手術膝36膝中11膝(31%), 非手術膝24膝中6膝(25%)であったが, 日常生活に支障をきたすほどの強い痛みを訴えているものはなかった. 痛み以外の症状は, 手術膝で15膝(42%), 非手術膝で6膝(25%)と, 手術膝に多く認められた. 内訳は礫音が最多で, 不安定感がこれに次いでいた. 膝の状態については32例中27例(84%)は良好な満足度を示していた. 残りの5例も日常生活に支障をきたす状態ではなく, 小児期の円板状半月板障害に対する全切除術は長期的にもほぼ満足のいく結果であると考えられた. |
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ISSN: | 0917-6950 |