分娩麻痺に対するミエログラフィーの手技

「要旨」分娩麻痺に対する神経再建術は早期に施行されれば良好な成績が得られる. 治療方針の決定には, その臨床像とともに, 画像による高位診断が必要である. ミエログラフィーはもっとも信頼の高い検査であるが, 小児にとっては, 全身麻酔を要する, 対象が小さい, 造影剤の量や副作用の有無などの問題がある. 我々は過去5年間に1歳未満の乳児5例に対してミエログラフィーを施行した. 造影剤の濃度は平均120.6 mg/kgであり, これは成人量の約2.5倍であったが, 副作用は認められなかった. 側臥位で体位変換を行わないこの方法では読影の簡単な美しい画像が得られた....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 1996-06, Vol.5 (2), p.268-271
Hauptverfasser: 瀬戸洋一, 笠原吉孝, 鈴木茂夫, 柏木直也, 榎本栄朗, 東阪康志, 西島直城
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」分娩麻痺に対する神経再建術は早期に施行されれば良好な成績が得られる. 治療方針の決定には, その臨床像とともに, 画像による高位診断が必要である. ミエログラフィーはもっとも信頼の高い検査であるが, 小児にとっては, 全身麻酔を要する, 対象が小さい, 造影剤の量や副作用の有無などの問題がある. 我々は過去5年間に1歳未満の乳児5例に対してミエログラフィーを施行した. 造影剤の濃度は平均120.6 mg/kgであり, これは成人量の約2.5倍であったが, 副作用は認められなかった. 側臥位で体位変換を行わないこの方法では読影の簡単な美しい画像が得られた.
ISSN:0917-6950