成長期における遺残性亜脱臼に対する骨盤骨切り術の成績
「要旨」正常14股関節, 遺残性亜脱臼19関節, 遺残性亜脱臼股のうち骨盤骨切りを受けた29関節を比較分析し, いかなる遺残性亜脱臼股に補正手術が必要か検討した. 正常関節のCE角は年齢とともにS状カーブを描いて大きくなる. その節目はおよそ, 5, 8, 12歳であり, 5歳までと8~12歳の間に急激に成長する時期がある. 遺残性亜脱臼では節目の年齢に達するまでに適切なCE角が獲得されていないと以後の臼蓋の発育は芳しくない. 骨盤骨切り群では5歳までに手術が行われた場合成績は良好である. 遺残性亜脱臼に対する補正手術は節目におけるCE角の大きさと, その推移を見きわめた上で決定するのがよいと...
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Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 1995-11, Vol.5 (1), p.35-39 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」正常14股関節, 遺残性亜脱臼19関節, 遺残性亜脱臼股のうち骨盤骨切りを受けた29関節を比較分析し, いかなる遺残性亜脱臼股に補正手術が必要か検討した. 正常関節のCE角は年齢とともにS状カーブを描いて大きくなる. その節目はおよそ, 5, 8, 12歳であり, 5歳までと8~12歳の間に急激に成長する時期がある. 遺残性亜脱臼では節目の年齢に達するまでに適切なCE角が獲得されていないと以後の臼蓋の発育は芳しくない. 骨盤骨切り群では5歳までに手術が行われた場合成績は良好である. 遺残性亜脱臼に対する補正手術は節目におけるCE角の大きさと, その推移を見きわめた上で決定するのがよいと思われる. 5歳までの遺残性亜脱臼に対しては補正手術によりCE角を20°以上, 5歳以後の臼蓋補正手術において良好な成績を得るにはCE角は少なくとも30°以上とする必要がある. |
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ISSN: | 0917-6950 |