当園におけるペルテス病の治療方法と治療成績

「要旨」都南の園におけるペルテス病の治療方法と成績について検討した. 対象は1957~1992年に当園で治療したペルテス病60例68関節で内訳は男性60関節, 女性8関節, 発症時年齢は平均6.7歳である. 治療方法は4種類に分けられ, Thomas装具および骨釘移植術を施行した17関節をA群, A-castまたはstirrup crutchを用いた27関節をB群, Tachdjian装具および大腿骨内反骨切り術を施行した17関節をC群, および外転歩行装具またはSalter骨盤骨切り術を施行した7関節をD群とした. このうち全症例が骨頭修復に至ったA, BおよびC群について治療成績を比較した...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 1995-03, Vol.4 (2), p.220-225
Hauptverfasser: 北川由佳, 田澤睦夫, 本田恵, 猪又義男, 宍戸博
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」都南の園におけるペルテス病の治療方法と成績について検討した. 対象は1957~1992年に当園で治療したペルテス病60例68関節で内訳は男性60関節, 女性8関節, 発症時年齢は平均6.7歳である. 治療方法は4種類に分けられ, Thomas装具および骨釘移植術を施行した17関節をA群, A-castまたはstirrup crutchを用いた27関節をB群, Tachdjian装具および大腿骨内反骨切り術を施行した17関節をC群, および外転歩行装具またはSalter骨盤骨切り術を施行した7関節をD群とした. このうち全症例が骨頭修復に至ったA, BおよびC群について治療成績を比較した. 3つの群のうちCatterall groups III, IVについてみるとC群では10関節中6関節がpoorの成績であったのに対しA群では17関節中16関節がpoorであった. また各群を通してみると発症年齢が7歳以上の症例または発症から治療までの期間が4ヵ月以上の症例にpoorを呈するものが多かった.
ISSN:0917-6950