小児上腕骨外顆偽関節に対する骨接合術 - 骨接合術後の肘関節リモデリングについて

「要旨」小児陳旧性上腕骨外顆偽関節15例に対する骨接合術後の経過を, 肘関節面のリモデリングの観点から検討した. 骨癒合を得るためには骨移植を加えることが有用であり, 最終観察時点において疼痛, 不安定性が改善され関節可動域の制限も少なく患者の満足度は高かった. X線学的には上腕骨遠位端の魚尾変形が高頻度にみられたがそれらは臨床的に問題とはならず, さらに肘関節面のリモデリングが上腕骨と橈骨, 尺骨との新たな関節適合面を形成するのが観察された. したがって骨端線閉鎖以前の上腕骨外顆偽関節患者に対しては, 骨移植を加えて積極的に骨接合を試みるべきである....

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Veröffentlicht in:日本小児整形外科学会雑誌 1994-11, Vol.4 (1), p.11-16
Hauptverfasser: 島田幸造, 清水信幸, 山本利美雄, 政田和洋, 多田浩一
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」小児陳旧性上腕骨外顆偽関節15例に対する骨接合術後の経過を, 肘関節面のリモデリングの観点から検討した. 骨癒合を得るためには骨移植を加えることが有用であり, 最終観察時点において疼痛, 不安定性が改善され関節可動域の制限も少なく患者の満足度は高かった. X線学的には上腕骨遠位端の魚尾変形が高頻度にみられたがそれらは臨床的に問題とはならず, さらに肘関節面のリモデリングが上腕骨と橈骨, 尺骨との新たな関節適合面を形成するのが観察された. したがって骨端線閉鎖以前の上腕骨外顆偽関節患者に対しては, 骨移植を加えて積極的に骨接合を試みるべきである.
ISSN:0917-6950