指欠損を呈する四肢重度先天異常の発現様式
「要旨」重度欠指症の発現様式を検討するために, 同一手の複数指欠損症と指欠損に長幹骨の欠損を伴う77症例を分析した. 上肢の罹患例は62例であり, symbrachydactylyについで, 尺側列欠損, 橈側列欠損と裂手症の出現頻度が高かった. 下肢の罹患例は23例であり, 腓骨列欠損, 脛骨列欠損と裂足症の頻度が比較的高く, symbrachydactylyと絞扼輪症候群は稀であった. 両手に異なった種類の欠指症が出現したのは1例であり, 尺側列と橈側列欠損の組み合わせであった. 上下肢の欠指症合併は12例であり, 裂手症と裂足症 : 5例, 裂手症と脛骨列欠損 : 3例, 橈側列と腓骨列...
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Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 1994-03, Vol.3 (2), p.269-274 |
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Hauptverfasser: | , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」重度欠指症の発現様式を検討するために, 同一手の複数指欠損症と指欠損に長幹骨の欠損を伴う77症例を分析した. 上肢の罹患例は62例であり, symbrachydactylyについで, 尺側列欠損, 橈側列欠損と裂手症の出現頻度が高かった. 下肢の罹患例は23例であり, 腓骨列欠損, 脛骨列欠損と裂足症の頻度が比較的高く, symbrachydactylyと絞扼輪症候群は稀であった. 両手に異なった種類の欠指症が出現したのは1例であり, 尺側列と橈側列欠損の組み合わせであった. 上下肢の欠指症合併は12例であり, 裂手症と裂足症 : 5例, 裂手症と脛骨列欠損 : 3例, 橈側列と腓骨列欠損 : 1例, 橈側列と脛骨列欠損 : 1例, 尺側列と脛骨列欠損 : 1例, それにsymbrachydactylyの両手足合併 : 1例であった. 筆者らが以前にラットで行った四肢先天異常の誘発実験の結果を基に, 上下肢先天異常の臨界期が重なることが, 同一症例に合併して出現する異常の組み合わせを規定している可能性を推察した. |
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ISSN: | 0917-6950 |