先天股脱に対する観血的整復術の限界
「要旨」先天股脱に対する観血的整復術 (OR) の限界と, 術後の遺残変形に対する補正手術のあり方を検討する目的で, ORを行った22名24股のX線学的成績を調べた. ORのみ行われた8股のうち, 術後5年目ではSeverin I, IIが2股であったが, 10年以降には6股になった. OR後大腿骨骨切り術が追加された6股では, 5年目にI, IIであった4股が, 10年以降では0になった. OR後に大腿骨骨切り術と臼蓋形成術が行われた10股では, 5年目IIの6股の内2股が10年以降ではIIIになっていた. 以上より本シリーズのORで良好な成績が得られたのは42%に過ぎないこと, および術後...
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Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 1993-11, Vol.3 (1), p.106-110 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」先天股脱に対する観血的整復術 (OR) の限界と, 術後の遺残変形に対する補正手術のあり方を検討する目的で, ORを行った22名24股のX線学的成績を調べた. ORのみ行われた8股のうち, 術後5年目ではSeverin I, IIが2股であったが, 10年以降には6股になった. OR後大腿骨骨切り術が追加された6股では, 5年目にI, IIであった4股が, 10年以降では0になった. OR後に大腿骨骨切り術と臼蓋形成術が行われた10股では, 5年目IIの6股の内2股が10年以降ではIIIになっていた. 以上より本シリーズのORで良好な成績が得られたのは42%に過ぎないこと, および術後5年以内の大腿骨側, 臼蓋側の補正手術では満足すべき成績は得られないことが分かった. それで, ORは求心性獲得を再重要課題として取り組み, 遺残変形に対しては股関節の成長過程を十分観察したあとで補正手術を行うべきであると考えられた. |
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ISSN: | 0917-6950 |