下腿延長術に伴う腓骨の位置異常について
筆者らは河邨式脚延長器の開発にたずさわり, 1963年以降多くの症例に延長術を行っている. しかし種々の合併症も少なからず存在する. とくに腓骨遠位部はscrewで固定するが近位部は固定しないためX線像上で腓骨骨頭が引き下げられたり, 膝が外反変形した例を経験している. そこで今回は, 下腿延長術が行われた例の腓骨の位置と膝関節の変形に関して調査したので報告する. 「対象および症例」対象はポリオの罹患による片側麻痺肢の脚長不同をきたしたため下腿延長術を施行し, 治療の終了後2.5年以上経過観察できた症例とした. 症例は44例(男27例, 女17例)である. 手術時の年齢は8歳1か月から13歳3...
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Veröffentlicht in: | 日本小児整形外科学会雑誌 1993-03, Vol.2 (2), p.421-425 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 筆者らは河邨式脚延長器の開発にたずさわり, 1963年以降多くの症例に延長術を行っている. しかし種々の合併症も少なからず存在する. とくに腓骨遠位部はscrewで固定するが近位部は固定しないためX線像上で腓骨骨頭が引き下げられたり, 膝が外反変形した例を経験している. そこで今回は, 下腿延長術が行われた例の腓骨の位置と膝関節の変形に関して調査したので報告する. 「対象および症例」対象はポリオの罹患による片側麻痺肢の脚長不同をきたしたため下腿延長術を施行し, 治療の終了後2.5年以上経過観察できた症例とした. 症例は44例(男27例, 女17例)である. 手術時の年齢は8歳1か月から13歳3か月, 平均9歳7か月であった. 「方法」延長術前と経過観察時の腓骨骨頭の位置(大腿骨下端からの距離)[l]と足関節外果の位置(脛骨関節面からの距離)[m]をX線像上の実測値から計測し, 健側100%としてた場合のΔl, Δmを算出して比較した. |
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ISSN: | 0917-6950 |