イメージングプレートを用いたパノラマ画像の画質と線量
「要旨」 : 本研究ではデジタルパノラマ画像において, 管電圧および管電流と照射時間の積 (mAs値) を変化させて, 最小の線量で診断目的を達成できる撮影条件を調査することを目的とした. 実験は管電圧60, 70, 80kV, と8, 16, 32, 48, 64, 96, 160mAsでデジタル画像を作成し, 面積線量 (DAP) について診断の対象とした12箇所 (髄腔髄角, 破折線, エナメル象牙境, 歯根膜腔, オトガイ孔, 下顎管, 骨梁, 歯槽硬線, 下顎窩, 下顎頭, 頬骨弓, 上顎洞底) に対して8名の歯科放射線科医により視覚評価をした. その結果, 1. 面積線量DAPは各...
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Veröffentlicht in: | 明海歯科医学 2017-09, Vol.46 (2), p.117-131 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」 : 本研究ではデジタルパノラマ画像において, 管電圧および管電流と照射時間の積 (mAs値) を変化させて, 最小の線量で診断目的を達成できる撮影条件を調査することを目的とした. 実験は管電圧60, 70, 80kV, と8, 16, 32, 48, 64, 96, 160mAsでデジタル画像を作成し, 面積線量 (DAP) について診断の対象とした12箇所 (髄腔髄角, 破折線, エナメル象牙境, 歯根膜腔, オトガイ孔, 下顎管, 骨梁, 歯槽硬線, 下顎窩, 下顎頭, 頬骨弓, 上顎洞底) に対して8名の歯科放射線科医により視覚評価をした. その結果, 1. 面積線量DAPは各管電圧でmAs値に比例していた. 2. 顎関節部は複雑な形態をしているため, 観察者の臨床経験等により左右されやすく, 正しく評価できているかの判断が困難であった. 3. 顎関節部を除外した場合, 60kV, 2.90cGycm2まで読影可能であった. 4. 過半数の評価者が読影可能であるとした値は70kV, 6.50cGycm2であり, これはAUTOで撮影した時の値6.86cGycm2に近いものであった. |
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ISSN: | 1881-4298 |