上顎洞内に進展した角化嚢胞性歯原性腫瘍の1例

「要旨: 」角化嚢胞性歯原性腫瘍は主に顎骨内に生じる良性の歯原性腫瘍である. 今回, われわれは左側上顎洞内に広範囲に進展した角化嚢胞性歯原性腫瘍を経験したので報告する. 患者は22歳, 女性で左側顎関節の雑音が気になることを主訴に来院した. X線診査にて, 左側上顎洞内に進展していると考えられる埋伏歯を含んだ不透過像を認めた. 全身麻酔下で嚢胞摘出術および埋伏歯抜歯術を施行した. 病理組織学的検査の結果, 角化嚢胞性歯原性腫瘍と診断された. 患者は術後5年が経過する現在までに再発なく, 経過は良好である....

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Veröffentlicht in:明海歯科医学 2013-02, Vol.42 (1), p.69-73
Hauptverfasser: 田村暢章, 森一将, 菊池建太郎, 別府祐次, 竹島浩, 武田順天, 原口茂樹, 江口知子, 須藤純, 田中敏史, 草間薫, 嶋田淳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Zusammenfassung:「要旨: 」角化嚢胞性歯原性腫瘍は主に顎骨内に生じる良性の歯原性腫瘍である. 今回, われわれは左側上顎洞内に広範囲に進展した角化嚢胞性歯原性腫瘍を経験したので報告する. 患者は22歳, 女性で左側顎関節の雑音が気になることを主訴に来院した. X線診査にて, 左側上顎洞内に進展していると考えられる埋伏歯を含んだ不透過像を認めた. 全身麻酔下で嚢胞摘出術および埋伏歯抜歯術を施行した. 病理組織学的検査の結果, 角化嚢胞性歯原性腫瘍と診断された. 患者は術後5年が経過する現在までに再発なく, 経過は良好である.
ISSN:1881-4298