当科における過去10年間の下顎骨骨折の臨床的検討
「要旨: 」下顎骨骨折の実態を把握する目的で, 過去10 年間に当科で経験した下顎骨骨折の症例の臨床的検討を行ったので報告する. 対象は2002年1月から2011年12月までの10年間に当科で下顎骨骨折と診断された症例のうち, 検討可能であった40症例とした. 検討項目は, 性別, 年齢分布, 来院経路, 受傷原因, 受傷から来院までの期間, 骨折部位, 治療法, 顎間固定期間であった. 結果は, 男女比は4:1で男性に多く, 年齢別では20歳代が最も多かった. 受傷から来院までの期間については, 約9割が7日以内に当院に受診していた. 来院経路は, 他医療施設を受診した症例が最も多かった....
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Veröffentlicht in: | 明海歯科医学 2013-02, Vol.42 (1), p.52-57 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨: 」下顎骨骨折の実態を把握する目的で, 過去10 年間に当科で経験した下顎骨骨折の症例の臨床的検討を行ったので報告する. 対象は2002年1月から2011年12月までの10年間に当科で下顎骨骨折と診断された症例のうち, 検討可能であった40症例とした. 検討項目は, 性別, 年齢分布, 来院経路, 受傷原因, 受傷から来院までの期間, 骨折部位, 治療法, 顎間固定期間であった. 結果は, 男女比は4:1で男性に多く, 年齢別では20歳代が最も多かった. 受傷から来院までの期間については, 約9割が7日以内に当院に受診していた. 来院経路は, 他医療施設を受診した症例が最も多かった. 受傷原因は, 転倒が最も多く, 次いでスポーツ時であった. 受傷部位は, オトガイ部と関節突起部が最も多かった. 骨折線別での処置方法をみると, 骨体部は43部位中33例で観血的処置を選択し, 関節突起部はほぼ全症例で非観血的処置を行っていた. 骨体部のみの顎間固定期間に関して, 観血的処置におけるチタンミニプレート固定症例で平均10日間, 吸収性プレート固定症例は平均12日間と大きな差はなかった. 関節突起骨折に対する非観血的処置は平均19日間で, 骨体部の観血的整復固定より約7日間長かった. |
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ISSN: | 1881-4298 |