“ユニーク”な硫酸化糖ケラタン硫酸:その構造、機能、合成

ケラタン硫酸はグリコサミノグリカンに分類される硫酸化多糖であるが、硫酸化パターンの多様性に加えて、コアタンパク質との間のリンカー糖鎖の多様性、分子鎖内フコース分枝の有無、非還元末端に“キャッピング”糖を有する、という構造的にユニークなグリコサミノグリカンである。この最も新しいグリコサミノグリカンであるケラタン硫酸の機能解明は最も遅れている。本稿ではケラタン硫酸の構造や既知の機能を述べるとともに、その複雑な構造を持つケラタン硫酸の合成を可能にする最新の手法について紹介する。...

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Veröffentlicht in:Trends in Glycoscience and Glycotechnology 2019/09/25, Vol.31(183), pp.J127-J133
Hauptverfasser: 大前, 仁, 山崎, 悠司, 勢造, 恭平, 高田, 順子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:ケラタン硫酸はグリコサミノグリカンに分類される硫酸化多糖であるが、硫酸化パターンの多様性に加えて、コアタンパク質との間のリンカー糖鎖の多様性、分子鎖内フコース分枝の有無、非還元末端に“キャッピング”糖を有する、という構造的にユニークなグリコサミノグリカンである。この最も新しいグリコサミノグリカンであるケラタン硫酸の機能解明は最も遅れている。本稿ではケラタン硫酸の構造や既知の機能を述べるとともに、その複雑な構造を持つケラタン硫酸の合成を可能にする最新の手法について紹介する。
ISSN:0915-7352
1883-2113
DOI:10.4052/tigg.1830.1J