妊娠末期から産後3か月までの睡眠の実態とマイナートラブルとの関連

目的:妊娠末期から産後3か月までの4時点で睡眠に関する実態調査を行い、睡眠に影響を及ぼすマイナートラブル症状との関連を検証する。 方法:妊娠末期、産後2週間、産後1か月、産後3か月の女性を対象とし、マイナートラブルの頻度、PSQI(pittsburgh sleep quality index)を用い、睡眠日記での観察を交えた横断的調査を実施した。合計165名に調査用紙を配布した。各項目と各尺度の相関係数を求め関連性を分析した。 結果:有効回答数は127名であった。対象者の睡眠の評価では、PSQI得点より産後1か月では睡眠時間が最も短く、睡眠の質も低かった。マイナートラブルの「精神症状」と睡眠と...

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Veröffentlicht in:日本母性看護学会誌 2023/03/30, Vol.23(2), pp.32-38
Hauptverfasser: 高木, 由美, 花原, 恭子, 立岡, 弓子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:妊娠末期から産後3か月までの4時点で睡眠に関する実態調査を行い、睡眠に影響を及ぼすマイナートラブル症状との関連を検証する。 方法:妊娠末期、産後2週間、産後1か月、産後3か月の女性を対象とし、マイナートラブルの頻度、PSQI(pittsburgh sleep quality index)を用い、睡眠日記での観察を交えた横断的調査を実施した。合計165名に調査用紙を配布した。各項目と各尺度の相関係数を求め関連性を分析した。 結果:有効回答数は127名であった。対象者の睡眠の評価では、PSQI得点より産後1か月では睡眠時間が最も短く、睡眠の質も低かった。マイナートラブルの「精神症状」と睡眠との相関において、妊娠末期に不安と緊張がある女性は、睡眠の質の低下と関連があった。全ての時点において、「精神症状」と睡眠の質の低下に有意な関連を認めた。 結論: 妊娠末期から産後3か月までの女性のマイナートラブルの「精神症状」と睡眠の質の低下に関連があった。
ISSN:1345-773X
2434-6187
DOI:10.32305/jjsmn.23.2_32