救急看護の連携 地域連携における救急看護の役割

「I. 高齢社会と医療の現状」現在, わが国の65歳以上の人口は3,000万人を超え, 高齢者の割合が国民の約4人に1人という世界一の高齢社会となっている. 2025年には団塊の世代が75歳以上となり, 人口の3人に1人が65歳以上, 5人に1人が75歳以上を占めると推測されている. また, 世帯主が65歳以上の単独世帯および夫婦のみ世帯の割合も2015年23.1%, 2025年25.7%, 2035年28.0%と増加すると予測されており, 世界でもまれにみる高齢社会となる. 今後, さらに高齢化が進むことによって, 医療や介護を必要とする方々がますます増加する状況のなかで現在の医療・介護サー...

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Veröffentlicht in:日本救急看護学会雑誌 2016, Vol.18(1), pp.52-56
1. Verfasser: 長谷川, 正志
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. 高齢社会と医療の現状」現在, わが国の65歳以上の人口は3,000万人を超え, 高齢者の割合が国民の約4人に1人という世界一の高齢社会となっている. 2025年には団塊の世代が75歳以上となり, 人口の3人に1人が65歳以上, 5人に1人が75歳以上を占めると推測されている. また, 世帯主が65歳以上の単独世帯および夫婦のみ世帯の割合も2015年23.1%, 2025年25.7%, 2035年28.0%と増加すると予測されており, 世界でもまれにみる高齢社会となる. 今後, さらに高齢化が進むことによって, 医療や介護を必要とする方々がますます増加する状況のなかで現在の医療・介護サービスの提供体制のままでは十分対応できないと見込まれている. 特に救急医療の現場においては入院患者増のため病床が埋まり, 救急患者の受入れを断る事例の増加や, 在宅医療では医療依存の高い患者での緊急時の医療体制の不十分さ等, 多くの課題が指摘されている.
ISSN:1348-0928
2189-6771
DOI:10.18902/jaen.18.1_52