外傷性膝窩静脈性血管瘤が塞栓源と考えられた肺血栓塞栓症の1例

膝窩静脈性血管瘤は肺血栓塞栓症の原因となりうる重要な疾患であり,その中でも稀な外傷性膝窩静脈性血管瘤を経験したので,報告する.症例は59歳女性.失神と低酸素血症で前医搬送され,CT,超音波検査にて肺血栓塞栓症と左膝窩静脈性血管瘤を指摘された.血栓症を繰り返す可能性があり,手術目的に当科紹介となった.全身麻酔下に瘤切除,瘤口閉鎖術を施行し,その後は1年間の抗凝固療法を行った.現在まで血栓症の再発なく経過している....

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Veröffentlicht in:日本血管外科学会雑誌 2018/06/08, Vol.27(3), pp.221-223
Hauptverfasser: 桐生, 健太郎, 山浦, 玄武, 角浜, 孝行, 田中, 郁信, 高木, 大地, 山本, 浩史
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:膝窩静脈性血管瘤は肺血栓塞栓症の原因となりうる重要な疾患であり,その中でも稀な外傷性膝窩静脈性血管瘤を経験したので,報告する.症例は59歳女性.失神と低酸素血症で前医搬送され,CT,超音波検査にて肺血栓塞栓症と左膝窩静脈性血管瘤を指摘された.血栓症を繰り返す可能性があり,手術目的に当科紹介となった.全身麻酔下に瘤切除,瘤口閉鎖術を施行し,その後は1年間の抗凝固療法を行った.現在まで血栓症の再発なく経過している.
ISSN:0918-6778
1881-767X
DOI:10.11401/jsvs.18-00015