Listeria 感染性腎動脈下腹部大動脈瘤に対するRifampicin 浸漬人工血管置換術の1 例

要旨:今回われわれはListeria 感染性腎動脈下腹部大動脈瘤に対してRifampicin(RFP)浸漬人工血管置換術を施行し良好な結果を得たので報告する.症例は84 歳女性.2 週間持続する発熱を主訴に他院受診しCT にて周囲組織に炎症を伴う腎動脈下感染性腹部大動脈瘤と診断した.徐々に瘤径の拡大を認め炎症反応再上昇したため緊急手術となった.手術により動脈瘤壁を含め周囲組織を除去,RFP 浸漬人工血管にて解剖学的再建を施行した.血液培養からはListeria が検出された.術後4 週間静注抗菌薬を投与した.術後1 年経過し,感染の再燃もなく外来通院中である....

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Veröffentlicht in:日本血管外科学会雑誌 2015, Vol.24(2), pp.117-121
Hauptverfasser: 川島, 隆, 小宮, 達彦, 恒吉, 裕史, 島本, 健, 境, 次郎, 平岡, 俊文
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Zusammenfassung:要旨:今回われわれはListeria 感染性腎動脈下腹部大動脈瘤に対してRifampicin(RFP)浸漬人工血管置換術を施行し良好な結果を得たので報告する.症例は84 歳女性.2 週間持続する発熱を主訴に他院受診しCT にて周囲組織に炎症を伴う腎動脈下感染性腹部大動脈瘤と診断した.徐々に瘤径の拡大を認め炎症反応再上昇したため緊急手術となった.手術により動脈瘤壁を含め周囲組織を除去,RFP 浸漬人工血管にて解剖学的再建を施行した.血液培養からはListeria が検出された.術後4 週間静注抗菌薬を投与した.術後1 年経過し,感染の再燃もなく外来通院中である.
ISSN:0918-6778
1881-767X
DOI:10.11401/jsvs.14-00091