孤立性腹部内臓動脈解離の4例

要  旨:孤立性腹部内臓動脈解離は比較的稀な疾患である.造影CTを撮影しなければ診断困難なために,軽症の場合は見逃されることも多い.また閉塞性動脈硬化症や塞栓症と診断困難な場合もある.保存的加療としては降圧や抗凝固療法を行い,症例によって手術や血管内治療による血行再建を行うが,いずれも明確な治療指針はない.今回当施設で4例の腹部内臓動脈解離を経験した.3例は保存的治療を,1例はバイパス手術を行い軽快した.症例ごとに的確な治療方法や術式の選択が重要である....

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Veröffentlicht in:日本血管外科学会雑誌 2013, Vol.22(7), pp.1001-1004
Hauptverfasser: 矢鋪, 憲功, 斉藤, 裕, 髙田, 宗尚
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:要  旨:孤立性腹部内臓動脈解離は比較的稀な疾患である.造影CTを撮影しなければ診断困難なために,軽症の場合は見逃されることも多い.また閉塞性動脈硬化症や塞栓症と診断困難な場合もある.保存的加療としては降圧や抗凝固療法を行い,症例によって手術や血管内治療による血行再建を行うが,いずれも明確な治療指針はない.今回当施設で4例の腹部内臓動脈解離を経験した.3例は保存的治療を,1例はバイパス手術を行い軽快した.症例ごとに的確な治療方法や術式の選択が重要である.
ISSN:0918-6778
1881-767X
DOI:10.11401/jsvs.12-00100