スタンフォードB 型急性大動脈解離破裂症例に対し保存的治療が有効であった2 例

要旨:スタンフォードB 型急性大動脈解離破裂例に対しては一般的には緊急手術を行うが,成績は不良である.今回われわれは同症例に対し保存的治療が有効であった症例を経験したので報告する.症例1:40 歳,男性.突然の背部痛を主訴に近医受診,B 型急性大動脈解離破裂で当院紹介,救急搬送.血行動態安定.降圧・安静療法で経過良好,第24 病日退院.1 年半年後,経過良好.症例2:79 歳,男性.突然の背部痛で近医受診.同診断で紹介入院.血行動態安定.降圧・安静加療で経過良好.第21 病日軽快退院.血行動態の安定したスタンフォードB 型急性大動脈解離破裂例のなかには保存的治療が有効な例がある可能性が示唆され...

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Veröffentlicht in:日本血管外科学会雑誌 2013, Vol.22(6), pp.907-910
Hauptverfasser: 井上, 武彦, 坂口, 秀仁, 金森, 太郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:要旨:スタンフォードB 型急性大動脈解離破裂例に対しては一般的には緊急手術を行うが,成績は不良である.今回われわれは同症例に対し保存的治療が有効であった症例を経験したので報告する.症例1:40 歳,男性.突然の背部痛を主訴に近医受診,B 型急性大動脈解離破裂で当院紹介,救急搬送.血行動態安定.降圧・安静療法で経過良好,第24 病日退院.1 年半年後,経過良好.症例2:79 歳,男性.突然の背部痛で近医受診.同診断で紹介入院.血行動態安定.降圧・安静加療で経過良好.第21 病日軽快退院.血行動態の安定したスタンフォードB 型急性大動脈解離破裂例のなかには保存的治療が有効な例がある可能性が示唆された.
ISSN:0918-6778
1881-767X
DOI:10.11401/jsvs.12-00080