服薬期間中における質問自動送信型服薬フォローアップアプリケーションの使用実態に関する研究

「緒言」2015年に厚生労働省から出された「患者のための薬局ビジョン」において, かかりつけ薬局・薬剤師による一元的・継続的な薬学的管理の意義が明記された. 2016年度調剤報酬改定に対する薬局の対応状況を調査した結果では, かかりつけ薬剤師の登録薬局は改定1年後に大きく増加したことが報告され, 対応が進められている. さらに, 2019年の「医薬品, 医療機器等の品質, 有効性及び安全性の確保等に関する法律」(以下, 薬機法)の改正により, 服薬期間中におけるフォローアップ(以下, FU)が義務化され, 2020年9月より施行された. 「調剤時に限らず, 必要に応じて患者の薬剤の使用状況の把握や服薬指導を行う義務」(9条の3), 「薬局薬剤師が, 患者の薬剤の使用に関する情報を他医療提供施設の処方医師等に提供する努力義務」(1条の5)は, 従前より実施していた薬局もあるが, 法制化によりいっそうの普及と定着が求められている.