医療機関における医薬品採用と適正使用に関する実態調査 2020
「緒言」医療の質を向上させる方法として効率的に医薬品を採用し適正使用を推進することが重要となる. 2019年度の日本国民の医療費は44兆円を超え, 増加の一途をたどっている. 高騰する社会保障関連費を少しでも抑制するために, 国は診療報酬や薬価のあり方を見直すことで, 限りある医療財源を効率的に使うことを目指している. 病院での採用医薬品は, 後発医薬品への移行が進んでいる. 医療機関における医薬品の適切な採用やその適正使用を推進することは, 医療を標準化・効率化することに貢献する. 効率的な医薬品の採用に関する施策として, 2013年4月に「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ」...
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Veröffentlicht in: | 医薬品情報学 2023/05/30, Vol.25(1), pp.12-23 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」医療の質を向上させる方法として効率的に医薬品を採用し適正使用を推進することが重要となる. 2019年度の日本国民の医療費は44兆円を超え, 増加の一途をたどっている. 高騰する社会保障関連費を少しでも抑制するために, 国は診療報酬や薬価のあり方を見直すことで, 限りある医療財源を効率的に使うことを目指している. 病院での採用医薬品は, 後発医薬品への移行が進んでいる. 医療機関における医薬品の適切な採用やその適正使用を推進することは, 医療を標準化・効率化することに貢献する. 効率的な医薬品の採用に関する施策として, 2013年4月に「後発医薬品のさらなる使用促進のためのロードマップ」を国は策定し, 後発医薬品の普及による医療費削減について取り組みを進めてきた. 2020年9月までに後発医薬品の使用割合を80%とする目標であったが, 実際の使用割合が78%であり, 後発医薬品加算による誘導効果には頭打ち現象がみられている. |
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ISSN: | 1345-1464 1883-423X |
DOI: | 10.11256/jjdi.25.12 |