当院における「輸液用フィルター・投与ルートガイドライン」 作成の意義および有用性評価

「緒言」注射薬や輸液などによる治療は薬物治療にかかせない方法であり, その投与方法は有効性, 安全性を担保するために, 正確かつ標準的な投与方法によって施行される必要がある. 注射剤を静脈内点滴注射で投与する際, 投与経路において投与ルート(以下, ルート)の性質や輸液用フィルター(以下, フィルター)の必要性の有無を薬剤によって考慮しなければならない. 輸液フィルターは, 注射剤に含まれる不溶性微粒子の除去や輸液中に含まれる空気の除去, さらに細菌やエンドトキシンの除去による感染防止などの役割を担っている. CDCガイドラインでは輸液フィルターの使用は感染管理上推奨されていない(記載が削除さ...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医薬品情報学 2021/05/31, Vol.23(1), pp.1-8
Hauptverfasser: 二村, 哲未, 阿部, 誠治, 野田, 秀裕, 岡﨑, 敬之介, 岡田, 菜津美, 嶋﨑, 真耶, 太田, 品子, 城所, 扶美子, 佐々木, 忠徳
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」注射薬や輸液などによる治療は薬物治療にかかせない方法であり, その投与方法は有効性, 安全性を担保するために, 正確かつ標準的な投与方法によって施行される必要がある. 注射剤を静脈内点滴注射で投与する際, 投与経路において投与ルート(以下, ルート)の性質や輸液用フィルター(以下, フィルター)の必要性の有無を薬剤によって考慮しなければならない. 輸液フィルターは, 注射剤に含まれる不溶性微粒子の除去や輸液中に含まれる空気の除去, さらに細菌やエンドトキシンの除去による感染防止などの役割を担っている. CDCガイドラインでは輸液フィルターの使用は感染管理上推奨されていない(記載が削除された)が, これは米国での注射剤の調製をすべて薬剤部が行っており, 調製の最終過程においてフィルター濾過を行っているという背景のためである.
ISSN:1345-1464
1883-423X
DOI:10.11256/jjdi.23.1