患者向け医薬品添付文書「患者向医薬品ガイド」の利活用に向けた製薬企業における認識調査

「緒言」患者への薬物治療を安全かつ効果的に実施するためには, 医薬品に関する情報を医療関係者だけでなく, 患者・家族にも提供し, 理解してもらうことが非常に重要である. 患者・家族への医薬品情報ツールの1つである「患者向医薬品ガイド」(以下, 患者向ガイド)は, リスク管理計画(Risk Management Plan: RMP)における, 通常のリスク最小化活動として位置付けられている重要な資材であり, 患者・家族に医薬品の正しい理解と重篤な副作用の早期発見等に役立てるために製薬企業が作成するものである. また, 患者向ガイド作成要領には, 患者向ガイドの提供方法として, 一般国民(医療関係...

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Veröffentlicht in:医薬品情報学 2019/11/30, Vol.21(3), pp.116-125
Hauptverfasser: 土肥, 弘久, 伊東, 里奈, 原, 梓, 浅田, 和広, 山本, 美智子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」患者への薬物治療を安全かつ効果的に実施するためには, 医薬品に関する情報を医療関係者だけでなく, 患者・家族にも提供し, 理解してもらうことが非常に重要である. 患者・家族への医薬品情報ツールの1つである「患者向医薬品ガイド」(以下, 患者向ガイド)は, リスク管理計画(Risk Management Plan: RMP)における, 通常のリスク最小化活動として位置付けられている重要な資材であり, 患者・家族に医薬品の正しい理解と重篤な副作用の早期発見等に役立てるために製薬企業が作成するものである. また, 患者向ガイド作成要領には, 患者向ガイドの提供方法として, 一般国民(医療関係者を含む)が直接インターネットを介してその情報を入手し活用することを想定している等も記載されている. このように行政と製薬企業が連携し, 患者・家族への医薬品適正使用に向けた取り組みがなされているにもかかわらず, 患者・家族などに対する患者向ガイドの認知度は低いのが実情である.
ISSN:1345-1464
1883-423X
DOI:10.11256/jjdi.21.116