潜在意味の解析を用いた添付文書に基づく類似医薬品提案法の探索

「緒言」医薬品の適正使用には医薬品の効能に加えて, 副作用や併用薬に関する情報や類似薬との比較情報が必要だが, 現在の臨床現場において, 詳細かつ十分な医薬品情報を収集・評価する体制は整っていない. また, 情報を有効に活用できず, 患者へ適切な情報提供が行われないといった教育上の問題点もある. これらの問題や, 医薬品の適正使用および費用対効果を改善することを目的としたAcademic Detailing (AD) という学術的な介入活動が欧米を中心に広まっている. ADは大学や研究機関などのコマーシャルベースではない中立的な立場で, 根拠に基づいた医薬品情報を医療従事者に提供する活動であり...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医薬品情報学 2018/08/31, Vol.20(2), pp.111-119
Hauptverfasser: 菊池, 美沙, 伊東, 理絵, 田中, 優太, 島田, 洋輔, 後藤, 了, 尾関, 理恵, 小茂田, 昌代
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」医薬品の適正使用には医薬品の効能に加えて, 副作用や併用薬に関する情報や類似薬との比較情報が必要だが, 現在の臨床現場において, 詳細かつ十分な医薬品情報を収集・評価する体制は整っていない. また, 情報を有効に活用できず, 患者へ適切な情報提供が行われないといった教育上の問題点もある. これらの問題や, 医薬品の適正使用および費用対効果を改善することを目的としたAcademic Detailing (AD) という学術的な介入活動が欧米を中心に広まっている. ADは大学や研究機関などのコマーシャルベースではない中立的な立場で, 根拠に基づいた医薬品情報を医療従事者に提供する活動であり, 情報提供者としての薬剤師の役割が重要視されている. 米国やカナダ, オーストラリア, 欧州ではすでに薬剤師が介入した複数の報告がなされているが, 日本国内における認知度は低く, 取り組みにも積極的とはいえない現状である.
ISSN:1345-1464
1883-423X
DOI:10.11256/jjdi.20.111