有害事象自発報告データベースを用いた抗悪性腫瘍薬投与による皮膚障害の評価
「緒言」がん化学療法施行により頻発する有害事象の1つに皮膚障害がある. 皮膚障害には多くの種類があり, その発生頻度は抗悪性腫瘍薬により異なることがしられている. 皮膚障害は一部の抗悪性腫瘍薬において用量規制因子とされており (バイエル薬品株式会社, ネクサバール適正使用ガイド "肝細胞癌編", 2015年2月作成) (中外製薬株式会社, ゼローダ適正使用ガイド "胃癌版", 2015年11月改訂), 症状の重篤化により患者の日常生活に大きな影響を及ぼす. 2010年3月, 厚生労働省は手足症候群に対し, 重篤副作用疾患別対応マニュアルを作成し, 早期発...
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Veröffentlicht in: | 医薬品情報学 2016, Vol.18 (3), p.201-208 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」がん化学療法施行により頻発する有害事象の1つに皮膚障害がある. 皮膚障害には多くの種類があり, その発生頻度は抗悪性腫瘍薬により異なることがしられている. 皮膚障害は一部の抗悪性腫瘍薬において用量規制因子とされており (バイエル薬品株式会社, ネクサバール適正使用ガイド "肝細胞癌編", 2015年2月作成) (中外製薬株式会社, ゼローダ適正使用ガイド "胃癌版", 2015年11月改訂), 症状の重篤化により患者の日常生活に大きな影響を及ぼす. 2010年3月, 厚生労働省は手足症候群に対し, 重篤副作用疾患別対応マニュアルを作成し, 早期発見および早期対応を促している (厚生労働省, 重篤副作用疾患別対応マニュアル "手足症候群", http://www.mhlw.go.jp/topics/2006/11/dl/tp1122-1q01.pdf, 2016年6月2日). また, erlotinibおよびcetuximabなどの分子標的薬では, 皮膚症状と疾患に対する有効性の相関が明らかになり, 皮膚症状が薬剤の効果発現の指標となることが示唆されている. |
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ISSN: | 1345-1464 |