OTC薬購入時における薬剤師・登録販売者に対する生活者の相談意向に影響を与える要因 - 風邪様症状に着目した検討

「緒論」現在, 日本では高齢化にともなう平均寿命と健康寿命の乖離が問題視されている. 具体的には, 男性で約9年, 女性で約12年の差が存在する. 疾病の予防や早期発見・治療, 健康増進, 介護予防などによりこの差を縮小させることは, 国民のQOL (Quality of Life: 生活の質) の向上のみならず, 医療や介護給付に係る社会保障費の節減にもつながる. 2013年 (平成25年) に閣議決定された日本再興戦略には, 健康寿命延伸産業の育成とともに, 薬局を地域に密着した健康情報の拠点とすべきことが明示され, 後に引き継がれた「薬局・薬剤師を活用した健康情報拠点推進事業」では, 一...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医薬品情報学 2016, Vol.18 (2), p.81-86
Hauptverfasser: 中雄介, 恩田光子, 山根有香子, 川口祐司, 中野翔太, 荒川行生
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「緒論」現在, 日本では高齢化にともなう平均寿命と健康寿命の乖離が問題視されている. 具体的には, 男性で約9年, 女性で約12年の差が存在する. 疾病の予防や早期発見・治療, 健康増進, 介護予防などによりこの差を縮小させることは, 国民のQOL (Quality of Life: 生活の質) の向上のみならず, 医療や介護給付に係る社会保障費の節減にもつながる. 2013年 (平成25年) に閣議決定された日本再興戦略には, 健康寿命延伸産業の育成とともに, 薬局を地域に密着した健康情報の拠点とすべきことが明示され, 後に引き継がれた「薬局・薬剤師を活用した健康情報拠点推進事業」では, 一般用医薬品の適正使用に関する助言や健康に関する相談, 情報提供を行うなど, セルフメディケーション推進のために薬局・薬剤師の活用を推進することが盛り込まれた.
ISSN:1345-1464