ICUにおける注射薬配合変化早見表の作成とその有用性の検討
「緒言」集中治療室 (Intensive Care Unit : 以下, ICU) は, 刻々と変化する容態に逐次薬剤を投与するため同時に多くの注射薬が投与されることも少なくない. そのため, 注射薬の配合変化が起きる可能性も一般病棟に比して高く, しばしば投与経路の決定に苦慮する. とくに注射薬の配合変化によるルート閉塞は治療の妨げとなるため, 医師, 看護師への情報提供はきわめて重要である. 近年, 大学病院をはじめとしてICUなどの救命救急部門に薬剤師を常駐している施設が散見され, 薬剤師の介入により配合変化を回避できたこと, 注射処方せんの配合変化に関する疑義発生率が有意に減少したこと...
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Veröffentlicht in: | 医薬品情報学 2012, Vol.14 (2), p.75-81 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」集中治療室 (Intensive Care Unit : 以下, ICU) は, 刻々と変化する容態に逐次薬剤を投与するため同時に多くの注射薬が投与されることも少なくない. そのため, 注射薬の配合変化が起きる可能性も一般病棟に比して高く, しばしば投与経路の決定に苦慮する. とくに注射薬の配合変化によるルート閉塞は治療の妨げとなるため, 医師, 看護師への情報提供はきわめて重要である. 近年, 大学病院をはじめとしてICUなどの救命救急部門に薬剤師を常駐している施設が散見され, 薬剤師の介入により配合変化を回避できたこと, 注射処方せんの配合変化に関する疑義発生率が有意に減少したことが報告されている. 一方で, 北里大学北里研究所病院 (以下, 当院) においては, ICUが3床のみであることもあり, 薬剤師はICUに常駐しておらず, 注射薬の配合変化に関してはICU配属看護師からの電話による問合せにて対応していた. |
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ISSN: | 1345-1464 |