薬剤師のためのドーピング防止データベースの構築

「緒言」本邦におけるドーピング検査件数は, 平成 16年度の1,926件から平成 21年度の 5,449件と大幅に増加している. さらに, 平成 15年の静岡国体より国民体育大会においてもドーピング検査が導入され, 国際大会に出場するようなトップアスリートだけではなく, 一般の高校生にまで検査対象が拡大している. 一方, 平成 21年より公認スポーツファーマシスト認定制度が開始され, 薬剤師によるドーピング防止活動が本格化してきた. このような現状において, 薬剤師はスポーツドクターなどの医療従事者, トレーナー, 監督, さらにアスリート本人などからの医薬品に関するさまざまな問い合わせに対し...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:医薬品情報学 2012-02, Vol.13 (4), p.189-193
Hauptverfasser: 薄井健介, 小室治孝, 伊藤千裕, 伊藤岐代, 増渕幸二, 柴田壮一, 貝沼潤, 井上岳, 野島浩幸, 厚田幸一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「緒言」本邦におけるドーピング検査件数は, 平成 16年度の1,926件から平成 21年度の 5,449件と大幅に増加している. さらに, 平成 15年の静岡国体より国民体育大会においてもドーピング検査が導入され, 国際大会に出場するようなトップアスリートだけではなく, 一般の高校生にまで検査対象が拡大している. 一方, 平成 21年より公認スポーツファーマシスト認定制度が開始され, 薬剤師によるドーピング防止活動が本格化してきた. このような現状において, 薬剤師はスポーツドクターなどの医療従事者, トレーナー, 監督, さらにアスリート本人などからの医薬品に関するさまざまな問い合わせに対して, 適切な回答を行う責務があり, その頻度はさらに増加すると考える. しかしながら, ドーピング防止活動を支援するためのツールは少なく, ドーピング検査対象の薬剤であるかを簡便かつ迅速に調べることのできるデータベースはない.
ISSN:1345-1464