患者中心の意思決定を支えるツール - ディシジョンエイドの開発・活用・普及・教育

「I. はじめに」患者や家族は, 医療を受けるなかで複雑で不確実性を伴う難しい意思決定に直面する. 特に, 結果に不確実性をはらむ選択肢があり, どれを選んでもメリットとデメリットがある場合, なにを大事にして決めるのか, どれが最善なのかの判断は, 患者の価値観によって異なる. 患者中心の意思決定を支えるためには, 患者といっしょに決めるシェアードディシジョンメイキング(shared decision making; SDM)が重要となる. SDMは, 「医療者と患者・家族がエビデンスに加えて, 治療選択肢, 利益と害, 患者の価値観や希望・状況を共有し, 医療者と患者・家族が一緒に健康に関...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:聖路加看護学会誌 2022-01, Vol.25 (2), p.42-45
1. Verfasser: 大坂和可子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「I. はじめに」患者や家族は, 医療を受けるなかで複雑で不確実性を伴う難しい意思決定に直面する. 特に, 結果に不確実性をはらむ選択肢があり, どれを選んでもメリットとデメリットがある場合, なにを大事にして決めるのか, どれが最善なのかの判断は, 患者の価値観によって異なる. 患者中心の意思決定を支えるためには, 患者といっしょに決めるシェアードディシジョンメイキング(shared decision making; SDM)が重要となる. SDMは, 「医療者と患者・家族がエビデンスに加えて, 治療選択肢, 利益と害, 患者の価値観や希望・状況を共有し, 医療者と患者・家族が一緒に健康に関わる意思決定に参加するプロセス」である. SDMに患者や家族を巻き込み, より積極的な参加を促すためには介入のひとつに, ディシジョンエイド(patient decision aids; DA)の活用がある.
ISSN:1344-1922