片麻痺で発症した上位頚髄神経鞘腫の1 例

受診当初,脳血管障害と診断された83 歳の男性患者が,実は上位頚髄の硬膜内髄外腫瘍であったことが判明した.術前みられた片麻痺が摘出術により軽快した事から,片側皮質脊髄路の圧迫が原因であったと考えられた.典型的な症状では無く,Brown-Séquard 症候群の不全型であったと言えるが,鑑別診断に挙がらず看過される可能性もあった.診断及び手術に関し,若干の考察を加え報告する....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:松江市立病院医学雑誌 2017, Vol.21(1), pp.42-44
Hauptverfasser: 阿武, 雄一, 瀧川, 晴夫, 中川, 史生, 鞁嶋, 美佳, 吉田, 学, 福永, 典子, 堀, 郁子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:受診当初,脳血管障害と診断された83 歳の男性患者が,実は上位頚髄の硬膜内髄外腫瘍であったことが判明した.術前みられた片麻痺が摘出術により軽快した事から,片側皮質脊髄路の圧迫が原因であったと考えられた.典型的な症状では無く,Brown-Séquard 症候群の不全型であったと言えるが,鑑別診断に挙がらず看過される可能性もあった.診断及び手術に関し,若干の考察を加え報告する.
ISSN:1343-0866
2434-8368
DOI:10.32294/mch.21.1_42