鬱病で発症した巨大髄膜腫の1 例

当初鬱病と診断された41 歳の男性患者が,実は両側前頭葉を圧迫する巨大傍矢状洞髄膜腫による前頭葉症候群であったことが判明した.術前みられた鬱症状が摘出術により軽快した事から,両側前頭前野の圧迫が原因であったと思われる.近年,大鬱病患者において背外側前頭前野(DLPFC)の機能低下が生じることが注目されている.脳科学的観点から本患者の現象につき,若干の考察を加え報告する....

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Veröffentlicht in:松江市立病院医学雑誌 2015, Vol.19(1), pp.43-46
Hauptverfasser: 阿武, 雄一, 瀧川, 晴夫, 萩原, 伸哉, 堀, 郁子, 吉田, 学, 福永, 典子
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:当初鬱病と診断された41 歳の男性患者が,実は両側前頭葉を圧迫する巨大傍矢状洞髄膜腫による前頭葉症候群であったことが判明した.術前みられた鬱症状が摘出術により軽快した事から,両側前頭前野の圧迫が原因であったと思われる.近年,大鬱病患者において背外側前頭前野(DLPFC)の機能低下が生じることが注目されている.脳科学的観点から本患者の現象につき,若干の考察を加え報告する.
ISSN:1343-0866
2434-8368
DOI:10.32294/mch.19.1_43