亜急性期病床における摂食機能療法の現状と課題: より効果的な運用にむけて

亜急性期病床では、嚥下訓練が行われている患者に対して、摂食機能療法が実施されている場合がある。しかし、本当に役に立っているのか、評価基準が記録者によって異なっているのではないかという意見があり再評価することとした。そこで、看護師に摂食機能療法に対しどのような思を抱いているのか調査した。結果は実施してきて良かったと言う意見と、問題点として【看護師側要因】【システム上の要因】【運用上の要因】の3 つのカテゴリーと《摂食機能療法の必要性の意識が低い》《誤嚥や嚥下の知識不足》《看護師ぞれぞれで視点や基準が違う》《業務の忙しさにより質が変わる》《電子カルテでは、必要な物が1 つの画面に表示されない》《現...

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Veröffentlicht in:松江市立病院医学雑誌 2011, Vol.15(1), pp.35-42
Hauptverfasser: 樋原, 悦子, 細田, 祥代, 小笹, 千秋
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:亜急性期病床では、嚥下訓練が行われている患者に対して、摂食機能療法が実施されている場合がある。しかし、本当に役に立っているのか、評価基準が記録者によって異なっているのではないかという意見があり再評価することとした。そこで、看護師に摂食機能療法に対しどのような思を抱いているのか調査した。結果は実施してきて良かったと言う意見と、問題点として【看護師側要因】【システム上の要因】【運用上の要因】の3 つのカテゴリーと《摂食機能療法の必要性の意識が低い》《誤嚥や嚥下の知識不足》《看護師ぞれぞれで視点や基準が違う》《業務の忙しさにより質が変わる》《電子カルテでは、必要な物が1 つの画面に表示されない》《現在の様式への要望》《定義がはっきりわからない》《誰が開始と終了を判断するのかわからない》《評価が出来ていない》《通常の看護記録との関連が薄い》《評価に際し、基準が決まっていない》《他職種への要望》の12のサブカテゴリーが抽出された。抽出された問題点より、開始・終了の基準を明確にする、経過表の評価基準を明確にする、患者個々での評価基準を考えるなどの運用方法を改善することで摂食機能療法をより効果的に行えると考えられた。
ISSN:1343-0866
2434-8368
DOI:10.32294/mch.15.1_35