乾性咳を伴った側頭動脈炎の1 例

症例は70 歳の女性で、新規に発症した頭痛、開口障害、顎跛行、乾性咳を訴え、検査では、血沈の高度亢進、CRP の高値を認めたため、入院した。精査の結果、側頭動脈炎の診断基準に合致しており、プレドニゾロン50mg を投与開始し、速やかに症状や検査成績は改善した。側頭動脈生検では、リンパ球を主体とする単核球細胞浸潤を認めたが、多核巨細胞はみられなかった。側頭動脈炎では頭痛、開口障害、顎跛行が典型的な症状であるが、非典型的とされる乾性咳などの呼吸器症状を伴うこともまれではないと報告されている。今回、乾性咳を伴った側頭動脈炎の1 例を経験した。...

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Veröffentlicht in:松江市立病院医学雑誌 2010, Vol.14(1), pp.69-74
Hauptverfasser: 山田, 稔, 塩地, 英希, 大国, 智司, 吉田, 学
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は70 歳の女性で、新規に発症した頭痛、開口障害、顎跛行、乾性咳を訴え、検査では、血沈の高度亢進、CRP の高値を認めたため、入院した。精査の結果、側頭動脈炎の診断基準に合致しており、プレドニゾロン50mg を投与開始し、速やかに症状や検査成績は改善した。側頭動脈生検では、リンパ球を主体とする単核球細胞浸潤を認めたが、多核巨細胞はみられなかった。側頭動脈炎では頭痛、開口障害、顎跛行が典型的な症状であるが、非典型的とされる乾性咳などの呼吸器症状を伴うこともまれではないと報告されている。今回、乾性咳を伴った側頭動脈炎の1 例を経験した。
ISSN:1343-0866
2434-8368
DOI:10.32294/mch.14.1_69