多職種連携に貢献できる指導薬剤師育成の教育体制の構築と実践

近年,チーム医療において多職種と連携した最適な処方設計や医師に対する積極的な処方提案を行うなどの協働ができる薬剤師の育成が求められる.このような高い資質をもった薬剤師の育成を目指し,学習成果基盤型教育として導入されたモデル・コアカリキュラム(平成25年度改訂版)では,指導薬剤師の人物像は「チーム医療の一員として活躍できる薬剤師」と具体的に示されており,学習アウトカムとして薬学実務実習生に対して目標の人物像をイメージさせることが重要である.そこで,著者は,大阪府済生会野江病院において,多職種連携に貢献できる指導薬剤師の育成に向けた教育体制の構築を目的とし,1)病院実務実習における多職種連携教育,...

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Veröffentlicht in:薬学教育 2024, Vol.8, pp.2024-023
1. Verfasser: 段林, 正明
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年,チーム医療において多職種と連携した最適な処方設計や医師に対する積極的な処方提案を行うなどの協働ができる薬剤師の育成が求められる.このような高い資質をもった薬剤師の育成を目指し,学習成果基盤型教育として導入されたモデル・コアカリキュラム(平成25年度改訂版)では,指導薬剤師の人物像は「チーム医療の一員として活躍できる薬剤師」と具体的に示されており,学習アウトカムとして薬学実務実習生に対して目標の人物像をイメージさせることが重要である.そこで,著者は,大阪府済生会野江病院において,多職種連携に貢献できる指導薬剤師の育成に向けた教育体制の構築を目的とし,1)病院実務実習における多職種連携教育,2)グループ病院における指導薬剤師育成を目指したフィジカルアセスメント教育,3)学会や研究会と連携した指導薬剤師育成を基盤とした研修教育を実施した.本稿では,実施した取り組みの内容について報告する.
ISSN:2432-4124
2433-4774
DOI:10.24489/jjphe.2024-023