和歌山県立医科大学薬学部1年次県内枠選抜学生における地域医療薬学実習プログラムの評価

現在の薬学部における地域医療および薬剤師の地域偏在について理解を深める実習プログラムは充分とは言い難い.そこで薬学部1年次県内枠選抜学生15名に対して,医療の地域偏在を理解することを目的とし,フィールドワークを組み込んだ地域医療薬学実習Iを実施した.本実習の満足度については実習全体の満足度(0~100%)を,有用性は「地域医療・地域偏在について説明できるか」に関する自己評価(1~4点)をアンケートにより評価した.満足度は78.0 ± 8.0%であった.有用性の自己評価は実習前の1.5 ± 0.3点に対し,実習後3.0 ± 0.3点と有意に上昇した.実習レポートの共起ネットワーク分析の結果におい...

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Veröffentlicht in:薬学教育 2024, Vol.8, pp.2023-037
Hauptverfasser: 伊藤, 雄大, 須野, 学, 永田, 実沙, 松原, 和夫, 太田, 茂
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:現在の薬学部における地域医療および薬剤師の地域偏在について理解を深める実習プログラムは充分とは言い難い.そこで薬学部1年次県内枠選抜学生15名に対して,医療の地域偏在を理解することを目的とし,フィールドワークを組み込んだ地域医療薬学実習Iを実施した.本実習の満足度については実習全体の満足度(0~100%)を,有用性は「地域医療・地域偏在について説明できるか」に関する自己評価(1~4点)をアンケートにより評価した.満足度は78.0 ± 8.0%であった.有用性の自己評価は実習前の1.5 ± 0.3点に対し,実習後3.0 ± 0.3点と有意に上昇した.実習レポートの共起ネットワーク分析の結果において「薬局」「医療」「薬剤師」「地域」の語が関連性を認めた.本実習は医療の地域偏在に関する学生の理解に繋がり,フィールドワークは学生に対して薬局や薬剤師,医療の地域偏在に関する気付きを与える可能性がある.
ISSN:2432-4124
2433-4774
DOI:10.24489/jjphe.2023-037