大麻・CBD (カンナビジオール) 製品に関する薬学生への意識調査 - 実態の把握と学生の意識のテキストマイニング分析

好奇心から大麻を使用する若者が増えている. 大麻や乱用薬物に関する大学生の意識調査はこれまでに実施されているが, 大麻の形態が多様化する一方で, CBD(カンナビジオール)製品に関する意識調査は十分ではない. 本稿では, 薬学生を対象に, 大麻・CBD製品に対する意識調査を実施した. その結果, 大麻の違法性の認識は高かったが, CBD製品は認知が低く, 漠然と大麻の類似物だと捉えられていることがわかった. また, 薬学生の取るべき行動の意識を分析した結果, 「正しい知識の取得と伝達」「違法薬物の乱用と勧めの拒絶」「薬学分野における積極的な学び」「薬学専門家としての薬の扱い」「大麻の危険性と医...

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Veröffentlicht in:薬学教育 2022, Vol.6, p.2022-026-0
Hauptverfasser: 近藤雪絵, 布目真梨, 天ヶ瀬紀久子, 細木るみこ
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:好奇心から大麻を使用する若者が増えている. 大麻や乱用薬物に関する大学生の意識調査はこれまでに実施されているが, 大麻の形態が多様化する一方で, CBD(カンナビジオール)製品に関する意識調査は十分ではない. 本稿では, 薬学生を対象に, 大麻・CBD製品に対する意識調査を実施した. その結果, 大麻の違法性の認識は高かったが, CBD製品は認知が低く, 漠然と大麻の類似物だと捉えられていることがわかった. また, 薬学生の取るべき行動の意識を分析した結果, 「正しい知識の取得と伝達」「違法薬物の乱用と勧めの拒絶」「薬学分野における積極的な学び」「薬学専門家としての薬の扱い」「大麻の危険性と医療利用の理解の深化」が抽出された. これにより, 薬学部では, 社会的・法的規範の観点に加え, 薬物乱用防止の指導を専門性の高い授業に関連付け, 学生が抱く現在から将来へのビジョンの中に指導を取り入れることが肝要であると考えられる.
ISSN:2432-4124