学生の臨床意識向上を目指した実務実習事前学習における治療薬物モニタリング (TDM) 教育

治療薬物モニタリング (Therapeutic Drug Monitoring : TDM) は, 薬学に特化した専門領域である. 薬学教育モデルコアカリキュラムに規定されている様に, 実務実習事前学習としてTDM教育が求められている. 一方で, 実習内容は各大学に委ねられており, 個々の大学の実習内容を知る機会は少ない. そこで今回, 立命館大学薬学部のTDM実習内容を紹介するとともに, 学生のTDM実習に対する認識を調査した. 本学では, 病院だけでなく薬局を想定したTDM実践例として, 薬物動態推定に基づき適切な服薬タイミングを推定するケーススタディを行っている. 実習後のアンケートから...

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Veröffentlicht in:薬学教育 2019-01, Vol.3, p.141-147
Hauptverfasser: 蓮元憲祐, 平大樹, 横井正之, 角本幹夫, 岡野友信
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:治療薬物モニタリング (Therapeutic Drug Monitoring : TDM) は, 薬学に特化した専門領域である. 薬学教育モデルコアカリキュラムに規定されている様に, 実務実習事前学習としてTDM教育が求められている. 一方で, 実習内容は各大学に委ねられており, 個々の大学の実習内容を知る機会は少ない. そこで今回, 立命館大学薬学部のTDM実習内容を紹介するとともに, 学生のTDM実習に対する認識を調査した. 本学では, 病院だけでなく薬局を想定したTDM実践例として, 薬物動態推定に基づき適切な服薬タイミングを推定するケーススタディを行っている. 実習後のアンケートから, これらの有用性が認識されていることが明らかとなった. この理由として, 薬局での薬物血中濃度推定に基づく服薬指導は学生のTDMの概念になかったためと推察される. これらより, 座学での講義形式ではなく, ケーススタディの様な実臨床での実践例に基づいたTDM実習の有用性が示された.
ISSN:2432-4124