チーム基盤型学習を用いた分野横断統合演習の構築の試み

基礎系科目と臨床系科目の融合を目的とした4年次生対象の分野横断統合演習のトライアルとして, チーム基盤型学習(TBL)(準備確認のみ: 個人テスト(iRAT), チームテスト(tRAT), 解説; 応用演習課題は実施せず)を, 4年次生21名を対象に実施した. iRAT, tRAT共通問題は, 分野横断的に計6問作成した. トライアル当日は, iRAT, tRAT(スクラッチカード方式), 解説, アンケートを実施し, 終了後ピア評価をweb入力させた. テスト結果を解析したところ, 各チームの各問のtRAT得点は各チームの各問のiRAT平均点と相関した. ピア評価では, 自己評価と他者評価に...

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Veröffentlicht in:薬学教育 2017-01, Vol.1, p.101-107
Hauptverfasser: 上田久美子, 寺岡麗子, 八巻耕也, 土生康司, 宮田興子, 北河修治
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:基礎系科目と臨床系科目の融合を目的とした4年次生対象の分野横断統合演習のトライアルとして, チーム基盤型学習(TBL)(準備確認のみ: 個人テスト(iRAT), チームテスト(tRAT), 解説; 応用演習課題は実施せず)を, 4年次生21名を対象に実施した. iRAT, tRAT共通問題は, 分野横断的に計6問作成した. トライアル当日は, iRAT, tRAT(スクラッチカード方式), 解説, アンケートを実施し, 終了後ピア評価をweb入力させた. テスト結果を解析したところ, 各チームの各問のtRAT得点は各チームの各問のiRAT平均点と相関した. ピア評価では, 自己評価と他者評価に相関が認められなかった. アンケートでは, 科目間をつなげることができた, tRATにより理解が深まった, 4年次生にこのようなTBLがあるとよい, と回答した参加学生はそれぞれ86%, 100%, 95%であった. 以上より, TBLによる分野横断統合演習は実施可能であり, また有用であると考えられた.
ISSN:2432-4124