特発性脊柱側弯症患者における冠状面アライメント・バランス不良と筋肉量の関係

はじめに:思春期特発性側弯症(AIS)女児患者における冠状面アライメント・バランスとCobb角,体幹または四肢筋量との関係を調査した.対象と方法:骨成熟が完了したAIS女児患者196例を対象とし,年齢,身長で補正した体幹・四肢筋肉量と,単純X線でCobb角,L4 Tilt,C7-Central sacrum vertical line(CSVL),Radiographic shoulder height(RSH)を評価した.L4Tilt10度以上,C7-CSVL20 mm以上,RSH20 mm以上を冠状面アライメント・バランス不良と定義し,評価項目の2群間比較,並びに多重ロジスティック回帰分析...

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Veröffentlicht in:Journal of Spine Research 2024/11/20, Vol.15(11), pp.1328-1334
Hauptverfasser: 三村, 悠祐, 宮城, 正行, 横関, 雄司, 田中, 慶秀, 池田, 信介, 白澤, 栄樹, 斎藤, 亘, 井村, 貴之, 中澤, 俊之, 井上, 玄, 髙相, 晶士
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:はじめに:思春期特発性側弯症(AIS)女児患者における冠状面アライメント・バランスとCobb角,体幹または四肢筋量との関係を調査した.対象と方法:骨成熟が完了したAIS女児患者196例を対象とし,年齢,身長で補正した体幹・四肢筋肉量と,単純X線でCobb角,L4 Tilt,C7-Central sacrum vertical line(CSVL),Radiographic shoulder height(RSH)を評価した.L4Tilt10度以上,C7-CSVL20 mm以上,RSH20 mm以上を冠状面アライメント・バランス不良と定義し,評価項目の2群間比較,並びに多重ロジスティック回帰分析を行った.結果:Cobb角とRSH,年齢と補正四肢筋肉量弱い正の相関関係を認めたが,年齢と補正体幹筋肉量は負の相関関係を認めた.冠状面アライメント・バランス不良群は正常群と比べ,有意にCobb角が高値を,補正体幹筋肉量が低値を示したが,補正四肢筋肉量は有意差を認めなかった.多重ロジスティック回帰分析の結果,補正体幹筋肉量はCobb角とともに冠状面アライメント・バランス不良の有意な独立した影響因子であった.結語:Cobb角高値と低体幹筋肉量はAIS患者の冠状面アライメント・バランス不良に関与する可能性が示唆された.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2024-1113