BKP術前の歩行能力と術後運動療法が臨床成績にあたえる影響

はじめに:本研究の目的は,Balloon Kyphoplasty(以下,BKP)術前の歩行能力の違いと外来通院での運動療法(以下,外来リハ)が術後臨床成績にあたえる影響を検討することである.対象と方法:当院で骨粗鬆症性椎体骨折に対してBKPを施行した症例を,術前の歩行能力により独歩群(57例),歩行補助具群(58例)に群分けした.次ぎに,外来リハ実施の有無により,独歩・外来リハのA群(24例),独歩・外来リハありのB群(33例),歩行補助具・外来リハのC群(26例),歩行補助具・外来リハありのD群(32例)に群分けした.各群の術前から術後6ヶ月,12ヶ月における臨床成績を,腰背部痛VAS,JO...

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Veröffentlicht in:Journal of Spine Research 2024/06/20, Vol.15(6), pp.959-968
Hauptverfasser: 葉, 清規, 対馬, 栄輝, 大石, 陽介, 村瀬, 正昭, 松田, 陽子, 林, 知希, 土居, 克三, 竹内, 慶法
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:はじめに:本研究の目的は,Balloon Kyphoplasty(以下,BKP)術前の歩行能力の違いと外来通院での運動療法(以下,外来リハ)が術後臨床成績にあたえる影響を検討することである.対象と方法:当院で骨粗鬆症性椎体骨折に対してBKPを施行した症例を,術前の歩行能力により独歩群(57例),歩行補助具群(58例)に群分けした.次ぎに,外来リハ実施の有無により,独歩・外来リハのA群(24例),独歩・外来リハありのB群(33例),歩行補助具・外来リハのC群(26例),歩行補助具・外来リハありのD群(32例)に群分けした.各群の術前から術後6ヶ月,12ヶ月における臨床成績を,腰背部痛VAS,JOABPEQ,SF-8で比較した.結果:歩行補助具群は,独歩群より有意に高齢であり,入院期間が長く,SVAが長かった.各群とも治療経過における臨床成績の改善がみられた.独歩群は,歩行補助具群より術後6ヶ月,12ヶ月にJOABPEQの歩行機能障害と社会生活障害スコアが上昇し,有効率が高値であった.D群は,C群より術後6ヶ月の歩行機能障害と社会生活障害スコアが上昇し,歩行機能障害スコアの有効率が高値であった.結語:BKP術後の臨床成績には,術前の歩行能力が影響しており,術前歩行補助具が必要な歩行能力であれば,外来通院での運動療法は有効な可能性がある.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2024-0623