骨粗鬆症性椎体骨折患者の内科合併症・退院時基本生活動作低下に関連する因子についての検討

はじめに:本研究の目的は骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)保存治療における内科合併症および退院時日常生活動作(ADL)低下に関連する因子を検討することである.対象と方法:当院のOVF入院患者連続144例を後方視的に調査し,内科合併症及びADL低下に関連する因子を統計学的に検討した.びまん性特発性骨増殖症関連骨折患者15例を除外した129例の臨床経過,安静臥床中の内科合併症の有無,ADL,骨密度,腰椎X線・MRI画像を調査した.ADLは4段階評価で受傷前から退院時で2段階以上の低下をADL低下ありと定義した.MRI画像を用い傍脊柱筋,大腰筋の断面積計測とGoutallier分類に準じた脂肪変性評価も加...

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Veröffentlicht in:Journal of Spine Research 2024/02/20, Vol.15(2), pp.50-56
Hauptverfasser: 長澤, 圭吾, 藤井, 賢吾, 船山, 徹, 中川, 翔太, 田邊, さやか, 小川, 佳士, 中谷, 卓史, 李, 小由, 山崎, 正志
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:はじめに:本研究の目的は骨粗鬆症性椎体骨折(OVF)保存治療における内科合併症および退院時日常生活動作(ADL)低下に関連する因子を検討することである.対象と方法:当院のOVF入院患者連続144例を後方視的に調査し,内科合併症及びADL低下に関連する因子を統計学的に検討した.びまん性特発性骨増殖症関連骨折患者15例を除外した129例の臨床経過,安静臥床中の内科合併症の有無,ADL,骨密度,腰椎X線・MRI画像を調査した.ADLは4段階評価で受傷前から退院時で2段階以上の低下をADL低下ありと定義した.MRI画像を用い傍脊柱筋,大腰筋の断面積計測とGoutallier分類に準じた脂肪変性評価も加えた.結果:内科合併症は27例で多変量解析の結果,救急搬送と低BMIが独立した関連因子であった.ADL低下は95例中38例で認め,多変量解析の結果,傍脊柱筋脂肪変性が独立した関連因子であった.結語:救急搬送と低BMIが内科合併症に関連し,傍脊柱筋の脂肪変性がADL低下に関連していた.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2023-0012