PELスコープの経験―とくに有効性と合併症について

DPELスコープを用いて治療した50例を後ろ向きに調査した.対象は腰部脊柱管狭窄症40例と腰椎椎間板ヘルニア10例で,追跡期間は平均12.1(2~36)ヶ月であった.JOAスコアーは術前平均14.6(5~19)点から最終追跡時平均26.5(19~29)点と悪化例なく有意に改善し(P<0.0001),改善率は82.6%であった.合併症はヘルニア症例や片側の除圧術では生じなかったが,両側除圧を行なった狭窄症の30例中4例で生じた.対側の神経根障害1例と硬膜損傷3例であった.硬膜損傷は黄色靱帯摘出時に生じ,PGAシートと遊離脂肪をサンドイッチ状に2~3層にして対処したが2例で有効であった....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Journal of Spine Research 2023/08/20, Vol.14(8), pp.1138-1143
Hauptverfasser: 浦山, 茂樹, 飯田, 聖, 柏木, 直也, 柴代, 紗衣, 角本, 士幸, 三浦, 亜弓, 中村, 千恵子, 鈴木, 茂夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:DPELスコープを用いて治療した50例を後ろ向きに調査した.対象は腰部脊柱管狭窄症40例と腰椎椎間板ヘルニア10例で,追跡期間は平均12.1(2~36)ヶ月であった.JOAスコアーは術前平均14.6(5~19)点から最終追跡時平均26.5(19~29)点と悪化例なく有意に改善し(P<0.0001),改善率は82.6%であった.合併症はヘルニア症例や片側の除圧術では生じなかったが,両側除圧を行なった狭窄症の30例中4例で生じた.対側の神経根障害1例と硬膜損傷3例であった.硬膜損傷は黄色靱帯摘出時に生じ,PGAシートと遊離脂肪をサンドイッチ状に2~3層にして対処したが2例で有効であった.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2023-0810