成人脊柱変形矯正手術において固定上位端へのBalloon-assisted vertebroplasty (BVP) による補強はProximal Junctional Kyphosis (PJK) 予防に有効か?
「要旨」 はじめに: PJKは, ASD手術における合併症の一つであり様々な対策が報告されているが決定的な方法がない. 当科では以前, ASDに対する矯正固定術においてUIVとその頭側一椎(UIV+1)にBalloon-assisted vertebroplasty (BVP)を行うことによりPJK予防を試みた経験があるのでその結果を報告する. 対象と方法: 対象は2015年12月以降に上記手術を施行し3年以上経過観察した27例. 腰椎部は前方4椎間(L1-2~L4-5)にLLIF, 後方は腰椎部にはPPS, 胸椎部は椎弓展開後にPS固定を行い, UIVとUIV+1にBVPを行った. UIVで...
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Veröffentlicht in: | Journal of Spine Research 2023-07, Vol.14 (7), p.1032-1039 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」 はじめに: PJKは, ASD手術における合併症の一つであり様々な対策が報告されているが決定的な方法がない. 当科では以前, ASDに対する矯正固定術においてUIVとその頭側一椎(UIV+1)にBalloon-assisted vertebroplasty (BVP)を行うことによりPJK予防を試みた経験があるのでその結果を報告する. 対象と方法: 対象は2015年12月以降に上記手術を施行し3年以上経過観察した27例. 腰椎部は前方4椎間(L1-2~L4-5)にLLIF, 後方は腰椎部にはPPS, 胸椎部は椎弓展開後にPS固定を行い, UIVとUIV+1にBVPを行った. UIVではセメント硬化前にPSを刺入した. 結果: LL, PI-LL, PT, SVA, Cobb angleは術後有意に改善を認めたが, 経時的に悪化傾向にあった. 術後3年までのPJK, PJFの発生率はそれぞれ48.1%, 22.2%であった. UIVとUIV+1間における脊髄圧迫による脊髄症状出現のために緊急手術を要した症例は術後2年までに5例(18.5%)認めた. 結語: UIVとUIV+1にBVPを行ってもPJK, PJFは予防しきれず推奨できないと考えられる. |
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ISSN: | 1884-7137 |