思春期特発性側弯症Lenke type 1A-Rにおけるdistal adding-onと椎体回旋の関連

思春期特発性側弯症Lenke type 1Aでは,L4が右傾斜の1A-Rと左傾斜の1A-Lとに細分化され,1A-Rはdistal adding-on(DA)のリスクが高いとされている.今回Lenke type 1A-RにおけるDAと関連する因子,特に椎体回旋に関して検討した.2009年12月よりLenke type 1A-Rに対し手術を施行した,連続する15例中,画像欠損:1例,drop out:1例を除いた13例(手術時平均年齢:15.3±2.1歳)を対象とした.DAの定義はChoらが報告した①Cobb角の5度以上の増加②終椎の遠心移動とした.患者背景と術前,初回立位時および術後2年でのX線...

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Veröffentlicht in:Journal of Spine Research 2022/12/20, Vol.13(12), pp.1265-1270
Hauptverfasser: 河村, 一郎, 山元, 拓哉, 冨永, 博之, 佐久間, 大輔, 徳本, 寛人, 眞田, 雅人, 谷口, 昇
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:思春期特発性側弯症Lenke type 1Aでは,L4が右傾斜の1A-Rと左傾斜の1A-Lとに細分化され,1A-Rはdistal adding-on(DA)のリスクが高いとされている.今回Lenke type 1A-RにおけるDAと関連する因子,特に椎体回旋に関して検討した.2009年12月よりLenke type 1A-Rに対し手術を施行した,連続する15例中,画像欠損:1例,drop out:1例を除いた13例(手術時平均年齢:15.3±2.1歳)を対象とした.DAの定義はChoらが報告した①Cobb角の5度以上の増加②終椎の遠心移動とした.患者背景と術前,初回立位時および術後2年でのX線パラメータ,CTを用いた椎体回旋を術後DAの有無で検討した.術後DAを4/13例(30.7%)に認めた.DAを認めなかったDA-群とDA+群の2群間比較では,DA+群において初回立位時と比べ術後2年時にLIVはLIV+1と間で右回旋が生じていた(p=0.02).DA+群では初回立位時のUIV回旋が左回旋の傾向があり(p=0.07),術後2年でそれらが解消されたことから,DAはLIVを右回旋することでUIV回旋遺残を代償することで生じる可能性があり,Lenke type 1A-Rにおけるdistal adding-onと椎体回旋の関連が示唆された.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2022-1210