側弯症の固定端を決定づけるend vertebrae,neutral vertebrae,stable vertebraeのカーブタイプ別信頼性について
はじめに:特発性側弯症の手術において,遠位の固定端を決定するためにend vertebrae(EV),neutral vertebrae(NV),stable vertebrae(SV)という指標が用いられている.それらの指標の信頼性に関しては過去に報告があるが,カーブタイプごとの信頼性の報告はない.本研究の目的は特発性側弯症のカーブタイプ別の尾側EV,NV,SVの検者間・検者内信頼性を検討することである.対象と方法:当院の外来を受診した特発性側弯症患者のうち,胸椎カーブを有する患者20名,腰椎カーブを有する患者18名を対象とした.2人の整形外科医(1人が非専門医,1人が脊椎脊髄外科指導医)が...
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Veröffentlicht in: | Journal of Spine Research 2022/11/20, Vol.13(11), pp.1202-1205 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | はじめに:特発性側弯症の手術において,遠位の固定端を決定するためにend vertebrae(EV),neutral vertebrae(NV),stable vertebrae(SV)という指標が用いられている.それらの指標の信頼性に関しては過去に報告があるが,カーブタイプごとの信頼性の報告はない.本研究の目的は特発性側弯症のカーブタイプ別の尾側EV,NV,SVの検者間・検者内信頼性を検討することである.対象と方法:当院の外来を受診した特発性側弯症患者のうち,胸椎カーブを有する患者20名,腰椎カーブを有する患者18名を対象とした.2人の整形外科医(1人が非専門医,1人が脊椎脊髄外科指導医)がそれぞれ患者の全脊椎立位正面のレントゲン画像から尾側EV,NV,SVを識別し,それらの検者間・検者内信頼性を評価した.結果:胸椎カーブにおける検者間のκ値はEVで0.49,NVで0.58,SVで0.50であり,非専門医における検者内のκ値はEVで0.92,NVで0.88,SVで0.94であり,脊椎脊髄外科指導医においてはEVで0.48,NVで0.68,SVで0.65であった.腰椎カーブにおける検者間のκ値はEVで0.67,NVで0.45,SVで0.61であり,非専門医における検者内のκ値はEVで0.45,NVで0.42,SVで0.64であり,脊椎脊髄外科指導医においてはEVで0.68,NVで0.57,SVで0.61であった.結語:検者内信頼性・検者間信頼性は胸椎カーブ,腰椎カーブの双方で高かった.AIS固定端決定におけるEV,NV,SVの評価はカーブの部位にかかわらず信頼性の高い評価方法である. |
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ISSN: | 1884-7137 2435-1563 |
DOI: | 10.34371/jspineres.2022-1112 |