当科における高齢者の腰椎椎弓根骨折の検討

骨粗鬆症性椎体骨折は,頻度の高い骨折であるが,椎弓根骨折は稀な骨折である.高齢者の椎弓根骨折4例を報告する.骨折の発症レベルはL4が3例,L3が1例であった.全例に腰痛と下肢しびれや疼痛があり,MRIで腰部脊柱管狭窄を認めた.3例に除圧と椎弓根スクリューを用いた後方固定を施行した.術後,症状は改善し,3例中2例で椎弓根骨折部の骨癒合が得られた.全例に骨粗鬆症を認めた.骨折の誘因となる外傷はなく,ストレス骨折が考えられた....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:Journal of Spine Research 2020/12/20, Vol.11(12), pp.1380-1385
Hauptverfasser: 上原, 邦彦, 伊佐, 真徳, 嘉数, 哲
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:骨粗鬆症性椎体骨折は,頻度の高い骨折であるが,椎弓根骨折は稀な骨折である.高齢者の椎弓根骨折4例を報告する.骨折の発症レベルはL4が3例,L3が1例であった.全例に腰痛と下肢しびれや疼痛があり,MRIで腰部脊柱管狭窄を認めた.3例に除圧と椎弓根スクリューを用いた後方固定を施行した.術後,症状は改善し,3例中2例で椎弓根骨折部の骨癒合が得られた.全例に骨粗鬆症を認めた.骨折の誘因となる外傷はなく,ストレス骨折が考えられた.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2020-1203