頚椎椎弓形成術後障害と視神経脊髄炎関連疾患との鑑別を要した一例

脳性麻痺後遺症による右下肢不全麻痺のある35歳女性.四肢の脱力を主訴に受診した.3年前に頚椎症性脊髄症の手術歴があった.受診2週間前から両上下肢の不全麻痺が出現した.頚椎MRIでは術後の椎弓落ち込みによる頚髄の圧迫所見と広範な脊髄浮腫像を認めた.血液検査では抗AQP4抗体が陽性であり,視神経炎所見は認めないことから視神経脊髄炎関連疾患と診断した.治療開始5ヶ月時点で歩行器を用いて歩行可能となった....

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Veröffentlicht in:Journal of Spine Research 2020/04/20, Vol.11(4), pp.783-788
Hauptverfasser: 近藤, 史樹, 飛田, 哲朗, 安藤, 智洋, 鈴木, 喜貴, 鵜飼, 淳一, 佐藤, 公治
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:脳性麻痺後遺症による右下肢不全麻痺のある35歳女性.四肢の脱力を主訴に受診した.3年前に頚椎症性脊髄症の手術歴があった.受診2週間前から両上下肢の不全麻痺が出現した.頚椎MRIでは術後の椎弓落ち込みによる頚髄の圧迫所見と広範な脊髄浮腫像を認めた.血液検査では抗AQP4抗体が陽性であり,視神経炎所見は認めないことから視神経脊髄炎関連疾患と診断した.治療開始5ヶ月時点で歩行器を用いて歩行可能となった.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2020-0412