経験の浅いICU看護師が看護実践で感じる困難

「目的」: 経験の浅いICU看護師が看護実践の中で感じる困難を明らかにする. 「研究デザイン」: 質的記述的研究 「方法」: 千葉県内の病院のICU看護経験3年以下の看護師および7年以上の看護師にグループ面接を行った. ICU経験3年以下の看護師が看護実践の中で感じる困難について質的帰納的に分析を行った. 「結果」: 看護実践で感じる困難について, 14のカテゴリーが抽出された. 【受け持ち患者の病態を理解して看護を行う】【患者の今の状態を多角的に把握する】【循環状態が悪い患者に対して負荷が最小になるようケア方法を決定し実施する】【患者の急変に対応する】【患者の状態を適時的確に他者に伝える】な...

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Veröffentlicht in:千葉看護学会会誌 2013-08, Vol.19 (1), p.11-18
Hauptverfasser: 田口智恵美, 佐藤まゆみ, 三枝香代子, 浅井美千代, 阿部恭子, 白鳥孝子, 広瀬由美子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「目的」: 経験の浅いICU看護師が看護実践の中で感じる困難を明らかにする. 「研究デザイン」: 質的記述的研究 「方法」: 千葉県内の病院のICU看護経験3年以下の看護師および7年以上の看護師にグループ面接を行った. ICU経験3年以下の看護師が看護実践の中で感じる困難について質的帰納的に分析を行った. 「結果」: 看護実践で感じる困難について, 14のカテゴリーが抽出された. 【受け持ち患者の病態を理解して看護を行う】【患者の今の状態を多角的に把握する】【循環状態が悪い患者に対して負荷が最小になるようケア方法を決定し実施する】【患者の急変に対応する】【患者の状態を適時的確に他者に伝える】などであった. 「考察」: 経験の浅いICU看護師が感じる困難の特徴は, 複雑かつ個別性の高い患者の病態を理解する, 情報を要領よく収集し, それを関連づけて患者の今の状態を多角的に把握する, 今の患者の状態に適切なケア方法を選択する, 患者の状態の安定化を図るスキルを確実に実施する, 緊急性のある状況を把握して対応する, 他者に患者の状況を伝える, などであると考える.
ISSN:1344-8846